faqよくある質問

矢野商会にはミシン用バインダー(ラッパ)に関する様々なご質問が寄せられます。
その中でも、こちらでは当社が最も得意とするRタイプバインダー(ラッパ)に関するご質問内容と、その答えをまとめて掲載しました。

Qバインダー(ラッパ)は口金だけで使用できますか?
Aバインダー(ラッパ)はラッパ口金、針板、押さえ金、送り歯、ラッパ止めネジが揃ってはじめて使用できるラッパ製品となります。
中でも特に押さえ金は、ラッパ口金に合わせて製作する必要があります。
押さえ金は、ラッパ口金から折れて出てきたテープを、縫製点(針落ち)で直接押さえる役目を果たします。
この際、口金から出てきたテープの形状に押さえ金が合致していないと、せっかくきれいに折れたテープを乱すことになります。
商品をイメージ通りに美しく仕上げるためにも、バインダー(ラッパ)はオールセット(ラッパ口金、針板、押さえ金、送り歯、ラッパ止めネジ)でご注文いただくことをおすすめします。
Qテープの幅が少し変わったのですが、そのままのバインダー(ラッパ)で巻けますか?
Aバインダー(ラッパ)はテープの幅と材質に合わせて製作されます。
従って、テープ幅や材質が変わると、それに適合したバインダー(ラッパ)を新たに製作しなければなりません。
中には、「テープ幅が1mm広くなっただけだから大丈夫でしょう」というお客様がいらっしゃいますが、実際にバインダー(ラッパ)を通すとテープがきつくなり、うまく巻けないはずです。 逆にテープ幅が狭くなると、バインダー(ラッパ)内でテープに遊びができ、脱線や巻き不良が生じます。
また、テープ幅は同じでも、テープの厚みや材質が変わった場合、巻き不良が生じることもあります。
テープの幅や材質、厚みが変わる場合は、バインダー(ラッパ)もそれに合わせて製作することをおすすめします。
Q三つ折れラッパが「二つ折れ」になってしまいます。何が原因なのでしょう?
A以下3つの原因が考えられます。

1.ぬいしろが深いことが考えられます。
三つ折れの場合は、素材の上でテープが二つに折れているのですが(四つ折れの場合も同様)、ぬいしろを深く取りすぎると、内側に折れたテープに縫い目が掛からず、バインダー(ラッパ)で一端折れたテープがほぐれ、三つ折れが二つ折れになってしまいます。
この現象を回避するには、ぬいしろを浅く取ってください。ラッパ口金を右へ寄せると、改善されるはずです。

2.テープ幅・材質が、バインダー(ラッパ)製作時のテープと異なっているのではないでしょうか。
例えば、バインダー(ラッパ)製作時に、レザー製のテープを見本として製作したバインダー(ラッパ)であるにもかかわらず、実際には薄手の綿テープを縫製する際に使用すると、こういったトラブルが発生します。
バインダー(ラッパ)は素材やテープの材質・幅などを考慮したうえで製作されています。材質に合ったラッパをご用意ください。

3.ラッパ口金が破損している可能性があります。
三つ折れ、四つ折れのラッパ口金は、内部でテープが折れるように口金部分に独特のふくらみを持たせた形状をしています。
このふくらみ部分を、例えばペンチでつぶすような加工を施してしまうと、二つ折れのラッパと同じような形状となり、三つ折れ、四つ折れのテープ巻きが実現しなくなります。
Q裏が外れるといった巻き不良が生じます。どうすればよいですか?
A以下3つの原因が考えられます。

1.ぬいしろが浅いのかもしれません。

2.押さえ金がラッパ、特に折れた仕上りテープ幅に合致していないのかもしれません。
押さえ金の幅が仕上りテープ幅より広いと、素材上側に表れるテープ幅が広くなり、裏側は狭くなるため、裏が外れる原因となります。

3.テープ幅や材質が、製作時のテープと異なっているのかもしれません。
バインダー(ラッパ)は一つひとつ、テープの素材や幅、材質に合わせて製作されます。
そのため、製作段階で見本としたテープ以外のものを縫製すると、巻き不良の原因となります。ご注意ください。
Q仕上がりの際、テープにシワが寄ります。原因を教えてください。
Aさまざまな原因が考えられますが、多いのは以下の3つです。

1.テープ幅が広すぎるのかもしれません。
テープの材質にもよりますが、25mmを超えるテープを縫製する場合、Rタイプバインダー(ラッパ)ではシワが生じてしまいます。
テープの材質はバインダー(ラッパ)を製作するうえで重要な情報です。必ずテープの見本をご郵送いただいたうえで、ご相談ください。

2.ラッパ管部分(口金)の形状と素材の相性が良くないかもしれません。
Rタイプバインダー(ラッパ)のテープが通るラッパ管部分(口金)の形状が、実際に縫う素材に対して分厚い素材を巻くことを想定してふところが広く空いている構造になっている場合にシワが発生します。
これは口金出口の形状がU(の字を左に倒した)形になっている場合、厚みに充てられた縦の部分が押えで圧縮されてシワになるためです。
1つの縫い工程で、厚い部分と薄い部分が混在している場合には、口金出口のふところは厚い部分がギリギリで通る程度に留め、形状はV(の字を左に倒した)形になっているものが折り目が付きやすくシワが低減されるものになります。

3.場合によっては上下送りミシンをご使用ください。
例えば、スポンジ状の素材にテープを巻く際に本縫い普通送り(下送り)ミシンを使用した場合、下側のみを送るために「ねじれ」が生じ、シワになることがあります。
この場合、本縫い上下送りミシンをご使用ください。
特にテープが薄く、伸びの激しいものはシワになりやすいので、ご注文の際はテープをお送りください。
ただし、上下送りミシンの押さえ金も、バインダー(ラッパ)に合わせて加工する必要があります。
詳しくは当社にご相談ください。
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