押さえ金の加工について
ラッパ口金から出てきたテープを縫製点で直接押える「押さえ金」は、ラッパ口金同様、高い精度が要求されるパーツです。押さえ金の出来具合ひとつで、「テープがうまく巻けるか否か」が決まります。 こちらでは、テープ巻きの仕上がりに合わせて、押さえ金を加工する方法をご紹介します。
本縫い平ミシンの場合、Rタイプバインダー(ラッパ)に使用する押さえ金は、バインダー(ラッパ)用押さえを加工して製作します。上下送りの場合は中押さえを加工するのが一般的です。 まず、ラッパ口金を針板に止め固定します。その状態で、押さえ金がラッパ口金の形にフィットするように削っていきます。
次に、押さえ金の裏側を加工します。押さえ金の裏側は、ラッパ口金から折れて出てきたテープがその形状を損なわないように直接押さえる個所。加工次第でテープの上がり幅を左右するため、加工は慎重に行ってください。
三つ折れ、四つ折れラッパは一般的にテープのぬいしろが浅いため、押さえ金はこれに合わせて、針穴の左端を削らない程度に削るのがコツです(図1)。
二つ折れの場合はぬいしろが深いため、押さえ金も針穴全体にかかるように削ります(図2)。
以上で押さえ金の加工は完了です。
テープがうまく巻けるかどうか、早速お試しください。
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